魔弾戦記リュウケンドー

響鬼が惜しくない理由として、セイザーXの神懸かり的な面白さと、この新番組リュウケンドーの秘めたるポテンシャルの高さがあったりします。両作品とも実に私好みというか…。
セイザーXについてココで書くと超長文になってしまうので割愛しますが(笑)、リュウケンドー未見の方に簡単にイメージを伝えると…

  • 意志を持つ魔法武器と会話しながら戦う、知識量の少ない正義感だけは熱い主人公
  • 外見はメカでも意志を持った相棒・仲間的存在のサポートメカ
  • TV特撮では最多量のCGを駆使し、ケレン味のある映像表現
  • 銃を使うライバル的存在の先輩がいる。反発しつつ次第に名コンビに
  • 発砲で始末書や地域住民の苦情聞き入れなど、コミカルで所帯じみた警察組織の描写
  • 人外で完全悪(人殺しはしない)の敵組織(人の恐怖や哀しみを欲する)
  • 架空の商店街を固定の舞台とする事による密度の濃い日常描写

って感じ。原案の広井王子による「ワタル」「サクラ大戦」のテイストに「踊る大捜査線」の日常・警察描写をミックス、そこに雨宮慶太スパイスが…と書けば分かりやすいでしょうか。こういうのは本来アニメじゃないと無理なスケールなのですが、それを特撮ドラマとしてやってる頑張りに感心します。特にCGによる映像表現の数々が秀逸で、戦闘シーンは元より、婦警のミニパトが商店街を暴走する等の日常(?)シーンまでCGで魅せてくれたりして嬉しくなっちゃいます。
ワタルの龍神丸の様に意志を持った刀・ゲキリュウケンと主人公との会話も楽しく、動物型のメカに変形するバイクも初登場でいきなりアクビして寝てしまう様な萌えキャラです(笑)。加えて魔物の襲撃に怯えながらも「街の名物」としてたくましく営業を続ける商店街の皆さんなど、本来アマチュア作品が好みそうな描写や設定をTVシリーズでやってくれるんだからたまりません。武器や足のでかい主人公達のスーツも最近の東映作品のスマートさとは違った格好良さだと思いますし。ウルトラマンダイナで好きだった川崎郷太さんも参加してますしー!ああ、今年はなんと特撮番組が豊作な事よ。あーあ、アニメ番組ももっと頑張ってほしいんだけどなあ……。