G.I.ジョー

今週で上映終了らしいので吹き替え版を見に行ってきました。トランスフォーマーと同様ハズブロの玩具販促アニメからの実写映画化ですが、トランスフォーマーがオモチャから脱却したリアルな造形・表現をしていたのに対し、G.I.ジョーはオモチャのデザインを現実の世界に持ってきた感じで、方向性が真逆に行ってて面白かったです。 私は昔の12インチフィギュアも持っていましたが、やはり日本でやってたアニメ版の印象が強かったので「ジーアイ・ジョー!とかコーブラー!とか叫んで闘わんのん?」とか思ったりも。まあ絵面的にちょっと無理か。X-MEN同様、カラフルだった隊員達も基本黒づくめになっちゃってますしね(^^ゞ

ともあれ、映像的に独特の面白さのある映画で、軍用ヘリと、まず飛びそうにないデザインの(笑)メカが繰り広げる戦闘は、マーズアタックあたりがイメージ的に近いかも。ソニックブーム的なトンデモ兵器で現用兵器や兵士達がポンポン吹っ飛んでいくサマは悪い冗談の様な感じです。イ・ビョンホン演じるストームシャドウが銃を持って走るシーンがあるのですが、まさにオモチャの水鉄砲みたいなデザインで失笑しつつ惚れました……うわーこんなのでやられたくねえ!と(笑) 各ビークルのミサイル等もオモチャに合わせてかミョーにでかかったりするのですが、マーキングやウェザリングはちゃんとリアルなんですよねこれが。オモチャの販促映画としては最高だけど普通の人が見たらなんて思うんだろうなー、と終始ニヤニヤしておりましたヨ。

ストーリー面でも、さすが有名タイトルの映画化だけあってアクションの合間にキャラの掘り下げしまくりで感情移入度も高く楽しめました。タイトルが「RISE OF COBRA」と、まさに前日談的な話だからか主人公のデュークが実はあまり活躍してなかったり等の気になる点もありますが、十二分にカタルシスのある内容でした。早く続編、というか第一話が見たいなーと思います。今度は「Yo Joe!」と叫んでくれるかなあ。